妊活とは何か
妊活とは「妊娠のための活動」の略語で、妊娠するために行動することです。
とはいえ、ひとえに「妊活」といっても、
「なんとなく排卵日を把握してみる。」から
「人工授精(AIH)や体外受精(IVF)、顕微授精(ICSI)をしている。」
まで、その範囲は非常に幅広く、この範囲の広さが「妊活って何」という認識のズレに繋がっているように感じます。
私は専門家ではありませんし、ただの妊活している一人にしかすぎませんが、私なりに情報をまとめてみました。
妊活とは具体的に何をするのか
1.自身で行う妊活
2.病院で行う妊活
の2つです。
1.自身で行う妊活。
ステップとしてはこんな感じじゃないでしょうか。
- (1)妊活について調べてみる。
- ネットにはものすごい量の情報が載っています。 でもこの段階で、排卵誘発とかAIHとか言われてもサッパリなので、流し読みで終わりって人がほとんどじゃないですかね。 ひとまず得る知識として「排卵日を知って、タイミングを合わせて夫婦生活をしてみたらよい」ってくらいですかね。 そして「排卵日を知るにはまず基礎体温を測らなければ」っていう知識を得るわけです。
- (2)基礎体温を記録してみる。排卵日に合わせた夫婦生活を試みる。
- 今は便利なアプリがたくさんあるので、毎朝の基礎体温や生理の日の記録をしていくと、 大体の排卵日予測をし、いつぐらいに夫婦生活をしたらよいのかを教えてくれます。
- (3)体質改善を試みる。
- これもネットにたくさん情報が載ってます。 ・葉酸を摂取する。 ・冷え性改善を試みる。 は、結構誰もが通る道だと思います。 この辺を試みて、なおだめだと、ようやく病院へ行く決心をする人も多い気がします。
- (4)漢方に頼る、鍼灸に頼る
- 体質改善の延長ですね。 実際に妊活で漢方を処方してくれる病院もあるみたいですし、 子宝鍼灸を行っているところも結構あります。 個人的な意見ですが、鍼灸は結構いいと思います。 マッサージ的なものって、心もちゃんとリラックスできるんで。そしてそれが大事なんじゃないかな。って思うので。
- (5)神に頼る
- まぁ番外編ですが、子宝にきく待ち受け画面とか、お守りとか、神社とかですね。 重複しますけど、これもやっぱり「心に効く」のが大事なんじゃないかな。って思います。 毎月毎月がっかりしてると、本当に疲れちゃいますからね。
2-1.検査をする
何が原因で妊娠しないのかを調べます。
妊娠しない原因として、
・排卵因子、卵管因子、頸管因子、子宮因子、男性因子
があり、検査で問題が見つかれば、それらを改善して妊娠を目指すわけです。
でもね、原因がみつかればむしろラッキーなんじゃないかなって思います。
これといった問題が見つからず、そこから長い戦い(?)が始まる人が多いんですよ。
そして大事なことですが、検査は「一般不妊治療費助成事業」の対象です! しっかり調べて、しっかり申請して、しっかり助成金をもらいましょう! (詳細は各自治体のウェブサイトで調べてね!)
具体的な検査内容
ものすごいざっくりいうと
・採血
・超音波検査
・精液検査
を最初にして、そこから
・子宮卵管造影
・フーナーテスト
って感じのところがほとんどだと思います。また体の時期によって調べられる内容は違うようです。
※ここのサイトの説明がわかりやすかったので、詳細は読んでみてください。
ちなみに、私が最初にいった病院はこういった説明は皆無でした。
そしてフーナーテストの案内はされませんでした。(実際にフーナーテストをやっていない病院もあるみたいです)
あと(これは病院のせいでもないと思うけど)子宮卵管造影が死ぬほど痛かったです。
そしてこれは知らなかったんですが、造影検査をやっていない病院もあるみたいです。
(造影検査により、検査後、甲状腺機能に異常をきたすことが多数報告されているため)
また、そういう病院では、代わりに「超音波下通水検査」や「子宮鏡下通水検査」というものをやっているようです。
※当サイトでは、全てカバーできていませんが、一部調査できたものに関しては(卵管通水検査)としていたりします。
なにはともあれ、自身で行う妊活もいいですが、早めに検査は受けたほうがいいと思いますよ。 そこで異常がみつかったらラッキーぐらいの気持ちでいれば、検査も怖くない!かも…? あ、でもほぼ確実に検査ではお股を広げることになりますので(超音波検査ってそういうことだからね。私も知らなかったけど)、 女医さんがいい!って人は、ちゃんと女医さんのいる病院で女医さんを指名しましょう。
2-2.治療をする
治療は 「タイミング治療」 「人工授精」 「体外受精・顕微授精」 の順でステップアップしていく方針のところが多いようです。 ただ、病院によって、または年齢や状況によっては、 ステップアップしないで、最初から体外受精を勧める方針のところもあるみたいです。
治療をする病院探しについて(ちょっと脱線)
このサイトを作るため、たくさんの病院の情報を見ました。
そして「病院によって方針は違う」のは本当に感じました。
気になる病院があったら、じっくりその病院のウェブサイトを覗くといいと思います。
「メッセージ」があるところは結構多かったですし、院長先生の人となりが良くも悪くも透けて見える感じのところもありました。
病院を探すときに「自分に合うかどうか」は、結構重要なポイントだと思います。
また病院によって、漢方処方だけでなく、それ以外にも食事指導やサプリ、運動指導など、体質改善からケアしてくれるところもあるみたいです。
あと意外とカウンセリング(相談というより、心のケアの方)をやってくれる病院も意外と多かったです。メンタルのケアって大事ですもんね。
その辺は是非、当サイトの検索を利用して、ご自身に合う病院を探してみてください!
(そして、新しい情報や間違っている情報を見つけたら、コメントをして教えてくれると嬉しいです。)
具体的な治療について
さて、具体的な治療の話に戻ります。
- (1)タイミング治療(タイミング指導)
- これは治療というよりか指導ですかね。
より確実な排卵日から、「この日に夫婦生活してください」とお医者さんに教えてもらうってことです。
排卵日は、基礎体温やホルモン検査、頸管粘液検査や超音波検査などからお医者さんが予測します。 必要に応じて、排卵誘発剤を使う病院もあるみたいです。
※排卵誘発剤に関しては、副作用があるものもあり、その辺の判断も病院によって違うようです。 もうこの辺は素人にはわからないので、正直、そのお医者さんを信頼できるかどうか。って話にやっぱりなるのかも。 - (2)人工授精
- 採取した精液を注入器で子宮内に入れる方法です。
AIHとかIUIと言ったりしますが、それは単純に呼び方の違いみたいです。(海外では主にIUI( Intrauterine Insemination)と呼び、日本ではAIH( Artificial Insemination with Husband's Semen)と呼んでいる)
また単純に採取した精液を注入するのではなく、優良な精子のみを回収し、注入する方法が普及してきているそうです。 妊娠率については、各病院によってずれがあるようですが、1回につき5から10%ほどと言っているところが多いです。 何度か試してダメならばステップアップを勧められます。(※ここの説明図がわかりやすいかも。)
そして、ここから先にステップアップすると(体外受精・顕微授精になると)それは「一般不妊治療」ではなくなります。
逆に言うとここまで(検査からタイミング療法まで)は一般不妊治療に該当し、「一般不妊治療費助成事業」の対象になります。
「一般不妊治療費助成事業」については、各自治体のウェブサイト等を確認していただければと思いますが、 平たく言うと、自治体から助成金がもらえますので、しっかり申請しておきましょう。 (でもほとんど検査費用だけで消えるかも…?) - (3)体外受精・顕微授精
- 体外受精や顕微授精は生殖補助医療(ART)となり、近年の新たな不妊治療法となります。
体外受精(IVF)とは、排卵近くまで発育した卵子を取りだし、精子と接触させ、受精し分割した卵を子宮内に戻す方法。
顕微授精(ICSI)とは、顕微鏡で観察しながら、1個の精子を直接卵子に注入し、子宮内に戻す方法です。
(※参考サイト)
そして、これらの治療は健康保険が適用されないため、非常に高額な治療費がかかってきます。 その金額は体外受精でおよそ30万~50万、顕微授精でおよそ35万~70万! (※参考サイト)
やってられないですよ!!!
一応これらは「特定不妊治療費助成制度」の対象になってますので、 自治体の 特定不妊治療費助成指定医療機関にて治療を行い、しっかりと申請して助成金をもらいましょう!
指定医療機関一覧はコチラで確認できますし、 当サイトでは絞り込み検索対象項目となっています。